关于日语感觉表达中通感比喻的考察——以表示五感的动词为中心

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论文字数:**** 论文编号:lw20237843 日期:2023-07-16 来源:论文网

本文是一篇日本留学生论文,本文以五感动词为中心,考察了共感比喻的转用,得出以下结论。第一、五感动词在五感内及五感与精神感觉之间的转用频率如表-11所示。从转用频率来看,五感内的转用占全体的19.3%,而对精神感觉的转用占80.7%。这可能与人类的认知模式有关。五感是人类的基本感觉,通过感觉器官感知外部刺激。与此相对,精神感觉可以说是抽象度比五感高的感觉。我们发现精神感觉很难具体表达,借用具体的五感感觉。
第一章先行研究
1.1感覚に関する先行研究
一般に「感覚」から連想されるのは、五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)であり、この結びつきが強いため、感覚表現とは、五感表現であると考える傾向が強い。例えば、『大修館英語学辞典』で、「感覚」の英訳は‘five senses’(=「五感」)となっている。『感覚表現辞典』では、五感を基本にし、視覚を4分野、聴覚を2分野、触覚を4つに分け、全部で12分野(光影・色彩・動き・状態・音声・音響・嗅覚・味覚・触覚・痛痒・温度・湿度)に区別している。松浦(2003)も同様に、感覚表現の語彙数を調べるために、五感を表す語彙を『分類語彙表』から選び出している。①また、『認知言語学キーワード事典』では、「感覚表現」が扱われているのは、やはり五感を基礎とする「共感覚」の項である。
以上のように、一般に、感覚表現は五感に関連する表現と同一視される傾向があることは事実である。そのような扱い方は、適切なことであろうか。感覚表現を五感だけでなく、広がりをもたせて理解することも可能である。すなわち、「感覚」という知覚現象は多彩な現象であるため、どこまでを感覚形容詞に含めるのかという定義の問題が生じてしまう。そこで、ここでは「感覚」とは何かという問題に関する先行研究に触れたうえで、本研究の研究対象を明確にしておきたい。
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1.2共感覚に関する先行研究
「共感覚」(synesthesia)は元来感覚心理学用語で、「一つの感覚の受容器に刺激を与えたとき、他の種類の感覚が影響を受けるように感ずる現象」(外林他,1981:102)である。言語学では、池上(1975:241)によると、共感覚の定義及びそれを支える原理は「人間の異なる種類の感覚器官を通じての知覚の間に認められるある種の平行性に基づいて、本来ある種の感覚について用いられた表現が他の種類の感覚について用いられるという現象」である。
1.2.1共感覚的比喩の定義
『大修館英語学事典』の中で、「ある感覚領域を表わす語が別の感覚領域に転用されること」を共感覚的(synaesthetic)隠喩とよぶ(松浪他,1983:771)。国広(1989:28)によると、「共感覚的比喩」は「ある感覚分野のことを表現するのに別の感覚分野に属する語を比喩的に用いることをいう」と定義する。例えば、「黄色い声」は、視覚について用いる「黄色い」が聴覚領域の「声」を形容するのに使わられている。
池上(1978:142)は、共感覚的比喩の特徴について、「共感覚というのは人間の知覚面での特徴であり、当然人間の文化的というよりは生物的な存在としての共通性が強く現れてくるのであろうから、その意味で異なる言語間に共通の共感覚的表現が出て来たり、どの感覚からその感覚に転用されるかという点に関して共通の傾向が認められたりしたとしても、特に不思議ではないわけである」を指摘している。
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第二章研究方法
2.1研究対象
2.1.1共感覚語彙の選定
本稿は、下記の基準で『類語新辞典』(1981)から五感を表す動詞(後文に「五感動詞」と略称する)を抽出する。結果として、五感動詞の分布状況は表-6のように示されている。
①まず、合成語を考察の対象から排除することにする。理由としては、これらの合成語の大部分は、「語基+語基」の複合語であり、語全体の意味は語基両方の意味を持つ。
②そして、サ変動詞を考察の対象から排除することにする。サ変動詞のほとんどはある統語関係のある漢語の語幹を持ち、その語幹はそれぞれ連用修飾関係、並列関係を成しており、五感以外の要素が入っているので、五感を表す動詞と認めにくいだろうと考えている。
③次に、『類語新辞典』の「096音」に位置する「濁る・澄む・潜める・潜まる」のように、ある単純語は多義的に五感のことに用いられるが、五感を表す固有の語彙ではないので、対象外にする。
2.1.2原感覚語彙の選定
ここまでの共感覚的比喩に関する研究では主に五感内部の転用に力点を置く。しかし、五感語彙は感覚器官を通し、視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚のことだけに使われるのではなく、実際の使用例を見てみると、「胸がうるさい」、「寂しさを聞く」と「心が響く」等のように、精神的感覚への転用も常に使用され、また量的にも目立っている。
そして、先行研究の部分で述べたように、吉村(2004)は、共感覚的比喩を研究する際に、語彙レベルで、身体的感覚と精神的感覚を区別することが重要であると述べている。身体的感覚は外的感覚であり、精神的感覚は内的でり、両者の共感覚的比喩に関する研究が必要であると考えられている。したがって、本稿には、原感覚語彙を選定する際に、五感の他に精神的感覚もこの範囲に入れる。
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2.2刺激の種類による五感動詞
飯田(2002)によると、人間は自分の周りに存在する情報(物理的・化学的刺激)を目・耳・鼻・舌・皮膚などの感覚器官により収集する。入力された刺激は、各器官のセンサ(受容器)により生理信号に変化され、感覚神経を通って脳(中枢神経系)に送られ処理される。処理された情報が運動神経や自律神経により筋・腱、内臓器官など(効果器)に伝えられ、言語や行動など適切な反応を生起する。
『スーパー大辞林3.0』により、「物理感覚」は物理的刺激に対する感覚である。圧力などの機械的刺激に対する圧覚・触覚・痛覚、音に対する聴覚、重力に対する平衡覚、振動や筋肉の状態などに対する深部感覚、および温度の変化に対する冷覚と温覚、光に対す視覚がこれに属する。物理覚とも呼ばれる。それに対して、「化学感覚」は化学的刺激に対する感覚である。味覚と嗅覚とがあり、化学覚ともいう。
本稿では、この外界に対する刺激の視点で、感覚受容器から収集される刺激により、感覚表現の一種類――五感を「物理的感覚」と「化学的感覚」の角度から、五感を表す動詞を研究対象とし、共感覚的比喩における転用のメカニズムを分析してみようとする。
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第三章視覚動詞・聴覚動詞・触覚動詞に関する共感覚的比喩の転用.....................21
3.1視覚動詞の転用..........................21
3.1.1聴覚分野における視覚動詞の転用.......................21
3.1.2触覚分野における視覚動詞の転用..........................22
第四章嗅覚動詞・味覚動詞に関する共感覚的比喩の転用.................................33
4.1嗅覚動詞の転用.............................33
4.1.1視覚分野における嗅覚動詞の転用..........................................33
4.1.2精神的感覚分野における嗅覚動詞の転用...........................33
第五章物理感覚と化学感覚に関する共感覚的比喩転用の比較.....................37
5.1転用の頻度......................................37
5.2転用状況の比較.................................39
第五章物理感覚と化学感覚に関する共感覚的比喩転用の比較
5.1転用の頻度
上述のように、五感動詞による五感内の意味転用、五感から精神的感覚へ転用する例文を分析してきた。問題の五感動詞(視覚13語、聴覚22語、触覚2語、嗅覚4語、味覚2語、計43語)には共感覚的比喩の転用頻率について解明した。その結果をまとめ、以下のように示している。


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終章
人間は五感があり、それは視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚である。共感覚的比喩とは言語学の用語として、ある領域の感覚を表す形式を用いて他の感覚領域を表すことを言う。本稿では、五感動詞を中心にし、共感覚的比喩の転用を考察し、以下の結論を出した。
第一、五感動詞による五感内及び五感と精神的感覚の間の転用頻度は表-11のように示している。転用頻度から見れば、五感内の転用は全体の19.3%であるが、精神的感覚への転用は80.7%を占めている。これは人間の認知モデルとは関係があるのであろう。五感は人間の基本的な感覚であり、感覚器官を通して外部刺激を知覚する。それに対して、精神的感覚は五感より抽象度の高い感覚と言える。精神的感覚は具体的に表しにくく、具体的な五感感覚を借用することが分かった。


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参考文献(略)

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